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歯周病・口臭治療・抗菌治療

知っておきたい歯周病チェック

<歯周病チェックシート>
  • 歯の間に食物がはさまりやすい
  • 口臭がしたり、口の中が粘っこく感じる
  • 歯を磨いた時、歯ブラシや唾液に血が見られる
  • 歯肉が赤く腫れている
  • 硬いものが噛みにくい
  • 冷たい水がしみる
  • 疲れると歯が浮く
  • 歯が伸びたように見えてきた
  • 指で軽く押した程度で歯が浮く
  • 以前より前歯が前方へ出て、歯と歯の間がすいてきた

「自分が歯周病かどうかわからない!」
そうです!歯周病は、自覚症状が少ない、慢性病、生活習慣病のひとつです。

では、歯周病かどうか気になる方は、下にあげる項目で、ご自分でチェックしてみてください。

歯周病の危険サイン! チェックしましょう。

チェックの数はいくつになりましたか? 

0コ あなたの歯肉は健康です。
1~5コ 一度、歯周病の検査を受けた方がいいと思われます。
6~10コ おそらく歯周病だと思われます。早急に治療のご相談を! 

いかがでしょうか?
では歯周病の治療、というのはどういうことをするのでしょうか。


歯周病とはどんな病気?

歯周病とは、歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている『歯周病菌(細菌)』に感染し、歯肉(歯茎)が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまう、日本人が歯を失うもっとも大きな原因の歯の周りの病気の総称で、歯周病の初期では自覚症状がほとんどないので気付いていない方が多いだけで、実際には日本人の成人の約80%が歯周病(歯肉炎or歯周炎)にかかっているといわれています。


 歯周病と同じ意味で「歯槽膿漏(しそうのうろう)」という言葉もありますが、歯槽膿漏は字のごとく、「歯周組織から膿(うみ)が出る」症状のことなので、厳密にいえば歯槽膿漏は歯周病の一症状のことなのですが、最近では「歯槽膿漏=歯周病」として、歯槽膿漏という言葉はあまり使われなくなり、歯槽膿漏を含めて歯周病という言葉を使う事が多くなっています。

歯周病

歯周組織

歯周組織

歯周病を知り、予防対策し、治療していくためには、まずは「歯の周りの組織=歯周組織」について理解しておくことも大切です。

歯周組織は大きく分けると以下の4つの組織からなっており、歯はこれらの組織に守られているため、歯周病になって歯周組織が侵され、歯槽骨、歯根膜が溶かされてしまうと歯を支える事が出来なくなり、結果、歯周病の末期症状になると歯が抜け落ちてしまうのです。


歯肉(歯ぐき)

歯肉(歯茎)は上唇を上げるか、下唇を下げれば見えるピンク色をしている歯槽骨を覆っている粘膜のことで、健康な歯肉はピンク色をしていますが、歯周病になると、赤色、赤紫色に変化して行きます。 

歯根膜(しこんまく)

歯根膜は主にコラーゲンからできている歯と歯槽骨を結ぶ組織(繊維)で、歯に伝わった力を歯槽骨に直接、伝わらないようなクッションの働きをしていますが、歯周病になると歯周病菌に溶かされてしまうため、歯が露出してきます。

歯肉(歯ぐき)

セメント質

セメント質は歯の根元を覆っているとても薄い組織です。

歯槽骨(しそうこつ)

歯槽骨は歯肉と歯根膜に覆われている骨の事で、歯はこの歯槽骨に埋まっており、歯周病になると歯根膜、同様、この骨が溶かされていくため、歯がグラグラしたり、歯が徐々に露出してきます。


歯肉炎

炎症が歯と歯茎(歯肉)に限局して生じる病気で、歯と歯茎の境目が赤く腫れたり、出血したりします。プラークによる歯肉炎とその他薬物、ホルモンやストレスなどによるプラーク以外の歯周炎もあります。この段階では、歯と歯茎の周りのプラークを歯ブラシで一生懸命除去すれば、健康な状態に戻すことは可能です。

健康な歯周組織

≪健康な歯周組織≫
歯周病は歯肉溝からはじまります

歯肉炎

≪歯肉炎≫
歯肉溝にプラークがたまり、歯肉が炎症ではれて、歯肉ポケットになりました。まだ歯根膜や歯槽骨は破壊されていません

歯周炎

歯茎の腫れや出血だけでなく、歯と歯茎の隙間に沿ってプラークが侵入し歯周ポケットを形成し、プラークがさらに根尖の方へと移動していきます。すると歯を支えている歯根膜線維が破壊され、歯槽骨が溶けて歯の動揺(グラグラする)がみられてきます。場合によっては、急性症状で歯茎に痛みがでたり、慢性的には腫れ、出血、排膿、口臭などがみられてきます。一般的に慢性歯周炎と云う病名で軽度・中等度・重度に分けられています。

軽度歯周炎

≪軽度歯周炎≫
歯肉のはれが大きくなり、歯周病菌が歯周組織に侵入し、歯槽骨や歯根膜も破壊されはじめました。ポケットが内部に向かって深くなり、歯周ポケットになっています。プラークや歯石が歯周ポケットにたまっています

中等度歯周炎

≪中等度歯周炎≫
炎症がさらに拡大して歯槽骨も歯の根の長さの半分近くまで破壊され、歯がぐらつきはじめました。歯周ポケットもさらに深くなっています

重度歯周炎

≪重度歯周炎≫
歯槽骨が半分以上破壊され、歯はグラグラです

咬合性外傷

歯の噛みあわせが、特定の歯にのみ過剰の力が加わると外傷が生じます。歯茎の出血や腫脹がみられませんがX線写真で歯根膜線維の拡がりがみられます(1次性咬合性外傷)。さらに、歯周炎が進行して歯を支えている歯槽骨が少なくなり、咬み合せの負担が大きくなる場合があります。(2次性咬合性外傷)。X線写真で骨の吸収像と歯根膜の拡がりがみられます。とくに歯ぎしり(ブラキシズム)や口呼吸のある人(口で呼吸をするため、歯茎の水分がとられ、歯茎に炎症を起こしやすい)は、歯周組織に負担がかかり、歯周病を悪化させます。

一時性咬合性外傷

≪一時性咬合性外傷≫

二次性咬合性外傷

≪二次性咬合性外傷≫
歯周組織の破壊が大きい



歯周病の治療とその流れ

歯周病の治療とはまずどういうことをするの?

1. まずは検査をします。


 必要に応じて、レントゲン検査、歯周ポケットの深さや動揺度、出血の有無を検査し、お口の写真を撮ることもあります。


2. 検査の結果をお話します。


そして、歯周病の主な原因であるプラーク(歯垢)がどこについているかを見ていただき、歯ブラシのあて方、動かし方などについてお話させていただきます。


3. 歯石を取ります。


 歯についた歯石(これは歯垢と違って、歯ブラシではとれない固い石のようなものです)を、 専用の機械や道具を使って、取ります。


4. この治療を一通りしていただき、再度検査をします。


この検査でほとんどの方が、初めの検査結果より改善され、歯や歯肉の状態が良くなったことを 自覚されます。


5. ほぼ良好な状態になった方も、これで終わり、ではありません!


 今後は、良い状態を保つためにも、定期的なメンテナンスを受けていただくことをオススメしています。


一般的には、

(1) 毎月のメインテナンス
(2) 3ヶ月ごとのメインテナンス
(3) 6ヶ月ごとのメインテナンスに分けられます。

歯周病の治療とその流れ

※この治療チャートは歯周病治療の平均的な流れを図にしたものです。担当する歯科医や症状により手順や治療が異なりますので、一般的な 治療の参考にして下さいね。



メインテナンス

歯垢(プラーク)が歯に付着している時間が長いほど、虫歯になりやすくなります。→歯周病の進行も進み、むし歯にもなりやすくなります。

メインテナンスの間隔ってどのくらいなの?

メインテナンスの間隔は歯周病の重症度、セルフケアーの熟練度などを考慮し、 患者さんとの話し合いで決定します。 

 一般的には、

(1)毎月のメインテナンス

(2)3ヶ月ごとのメインテナンス

(3)6ケ月ごとのメインテナンスに分けられます。


 中程度以上の歯周病の治療を受けられた方は(2)または(3)をお勧めしています。 歯垢(プラーク)が歯に付着している時間が長いほど、虫歯になりやすくなります。

 細菌の集団である歯垢を除去するクリーニングなど、定期的に口腔内を管理することで、 歯肉などの歯周組織の健康を維持します。

 当医院では、口腔内の健康を維持するために定期検診をおすすめしています。定期検診を受けることで疾患の早期発見・早期治療が可能になり、身体的負担や治療費用の軽減につながります。



再生療法

失われた歯周組織を再建する新しい治療法である歯周組織再生誘導法、通称再生療法にはGTR(ジーティーアール)法とEmdogain(エムドゲイン)法があります。症状に応じて他の歯周外科手術も含めて患者さまの歯に行えるかどうかを検査し、歯と歯周病の程度によって最適な方法を選択して行います。

※ただし、歯周組織再生誘導法は歯槽骨の吸収が著しい状態では治癒が期待できず、治療が行えない場合もあります 

GTR ジーティーアール法

吸収したり破壊されたりしている歯槽骨を再生させる方法です。

通常外科処置にて不良な組織を取り除きますが、歯ぐきの治るスピードと骨の治るスピードでは、歯ぐきの治るスピードの方がはるかに速いので骨の組織を再生させたい部分に、歯肉などの軟らかい組織細胞を混入してしまいます。そこで、特殊な膜(メンブレン)を使い、骨が再生されるべきスペースを確保する方法です。

スペースを確保することにより破壊された歯槽骨は徐々に再生されてきます。数ヶ月で、未熟ながら新しい歯槽骨が再生されます。ただし、GTR法には、手術によりプラークや歯石を除去した後に、メンブレンを歯肉の下に一定期間おくことが必要です。その後、ある期間を経過してメンブレンを取り除きます(2回法)

Emdogain エムドゲイン法

エムドゲインはスウェーデンで開発された歯周組織再生誘導材です。エナメル器質タンパクを主成分とする薬であるEmdogain Gel(子供のころ歯が生えてくるときに重要な役割をする蛋白質の一種です)を塗って、歯周組織の再生を図ります。Emdogainを塗ることによって失われた歯周組織の周囲に歯の萌出時と同様の環境を再現し、歯周組織の再生を誘導します。(1回法)

※治療中は特に徹底した口腔衛生管理が必要になります。

 エムドゲイン法
 エムドゲイン法

 

口臭治療・抗菌治療

口臭とは?

口臭は特別なものではなく、生きている人ならば誰しも少なからずあるものです。 しかしその程度には個人差があり、きつい口臭は他人に不快感を与えたり、対人関係に影響を与えたりすることもめずらしくありません。 ここでは口臭について詳しく説明させて頂いておりますので、この機会に口臭に対する正しい知識と対策を身に付けて、「さわやかな息」を手に入れてみてはいかがでしょうか?



口臭の原因と対策

1. 唾液の量が少ない

口臭を防ぐために最も重要なのは「唾液」です!

口臭の原因の大部分は、お口の中の細菌が産生する「揮発性ガス」というものです。

唾液にはお口の中の洗浄・殺菌作用があり、揮発性ガスを産生する細菌の増殖を抑制するので口臭を予防する効果があります。

また、お口の中が唾液で潤っていると、口臭の原因である揮発性ガスが放散するのを唾液が防いでくれるので口臭が抑えられます。


どんな時に唾液の量が少なくなる(=口臭がきつくなる)の?

皆さんは朝起きたときに「口が臭うな~」と思ったことはありませんか?

これは、寝ている間は唾液の出る量がガクッと少なくなるために起きる現象なのです。


その他にも、

  1. 疲れていたり体調不良の時。
  2. ストレスを感じている時。
  3. 緊張している時。
  4. 薬の副作用。
  5. 加齢。(唾液腺という組織が萎縮し、唾液の出る量が減ります)
  6. 口呼吸。(鼻炎で鼻が詰まっている人や、歯並びの悪い人に多く見られます)
  7. 食事の時によく噛まない。
  8. ビタミン剤の過度の摂取。


などでも唾液の量が減るので、口臭がきつくなってしまいます。


唾液の量を増やす方法

  1. 水分を十分に補給する。(唾液が作られるために必要です)
  2. よく噛んで食事をする。
  3. 舌先で舌の付け根あたりを刺激する。

舌の付け根には舌下小丘という唾液の出る所があり、そこを舌で刺激することで唾液が出る量を増やすことが出来ます。

唾液が出にくい人は最初はなかなか唾液が出ませんが、一度唾液が出始めるとその後はしばらく出やすくなります。
唾液の出にくい人の場合には、上記の方法で唾液が出たらすぐに飲み込んでしまわずに、お口の中全体を出来るだけ潤った状態にしておくように心がけて下さい。

※唾液の量を増やすことは口臭予防だけではなく、虫歯や歯周病予防にも効果があります。
 特に3番は簡単に出来る上効果も絶大ですので、ぜひ一度試してみて下さい。


2. お口の中が不衛生

お口の中が清潔に保たれていない場合も、口臭の原因となることがあります。

「揮発性ガス」を産生する細菌を減らしましょう!

口臭の原因の大部分は、お口の中の細菌が産生する「揮発性ガス」というものです。

お口の中が不衛生だと細菌の数が多くなり、産生される「揮発性ガス」の量も多くなるため口臭がきつくなります。

対策としてはもちろん歯を磨くことですが、むやみやたらに何回も歯を磨いても口臭を予防することは出来ません。これは虫歯や歯周病予防に対しても言えることですが、ポイントは最低1日1回徹底的に歯磨きをすることです。

「舌苔」(ぜったい)を絶対取りましょう!

舌苔とは、舌の表面に付いている白っぽいもののことで、これは細菌や食べカス、死んだ白血球などの集まりです。(舌苔がほとんど付いていない人もいます)

この舌苔も口臭の原因となるため、歯を磨く際には舌も一緒に磨くようにすると口臭の予防に効果があります。
ただし、舌を磨く際には磨き過ぎないように注意してください。その理由は、いくらきれいに磨いても舌苔はまたすぐに付きますし、舌はデリケートで傷付きやすいためです。
また、舌専用のブラシもあり、これは舌を傷付けにくい構造になっているのでおすすめです。

3. むし歯、歯周病など

虫歯や歯周病なども、口臭の大きな原因になります!

虫歯があったり、歯周病になっていたり、合っていないクラウン(かぶせものの歯)や詰め物などがお口の中に入っていたりするとプラークコントロールをしっかりとすることが出来なくなり、その結果お口の中が不衛生になって口臭が出てきてしまうことがあります。

このような場合には、虫歯や歯周病の治療、良くない歯科治療の部分の再治療などをしない限り口臭も改善しません。

虫歯は自分で気が付く可能性が高いですが、歯周病や歯科治療の良し悪しは歯医者さんに診てもらわなくては分からない場合がほとんどです。そのため、口臭がなかなか改善しない場合には一度歯科医院へ行ってこれらのチェックをしてもらった方が良いでしょう。

4. 自臭症

自分に口臭があると思っている人の約3割は、自臭症だと言われています。

自臭症とは?

「自分は口臭がひどいから何とかして!」と歯科医院へ来る人の約3割は、実際には口臭が全然ひどいわけではなく、本人がそう思い込んでいるだけの「自臭症」というものです。

これは口臭に対して神経質になりすぎていたり、ある時に友人や家族から口が臭いと言われたのを気にしすぎるあまり起こるものです。このような人は口臭についての正しい知識を身に付け、口臭に対する恐怖心を克服することが一番大切になります。

まず、口臭は誰にでもあるものだということを認識しなければなりません。

口臭が無いとされる人の場合でも、口を鼻に近づけて「ハァ~」とやれば少なからず臭いはします。(臭いが全くしないのならば、鼻の方に問題があるかも知れません)

また、普段は口臭が気にならない人でも、その人の状態によっては一時的に強い口臭が出ることがあります。具体的には朝起きた直後、臭いの強い食品を食べた時、疲れている時、緊張している時などで、このような時に「口が臭い」と他人に言われたことを気にしすぎるあまり自臭症になってしまったケースも多いのです。

自臭症の人は口臭のメカニズムを理解して、こういう場合に多少口臭が出るのは仕方の無いことだとある意味開き直ることが必要です。
ただ、開き直りすぎて周りから「あの人、口くさ~」となるのも困るので、正しい口臭対策の方法も合わせて理解するようにしましょう。

口臭を調べる方法はないの?

どうしても口臭が気になってしまうという人は、口臭を客観的に測定する器械もありますので一度器械による口臭検査を受けてみるのも良いでしょう。

ただし、口臭測定器の多くは細菌の産生する「硫黄化合物」というものの濃度のみを測定するので、それ以外が原因の口臭に関しては測定できません。そのため、最終的には歯医者さんが直接臭いを嗅いで判断します。←官能試験と言います

しかも、先ほども書いたように口臭は体調や時間帯などでも変化するので、私個人としては口臭測定器で測定するよりも、誰か身近な人に時々臭いがするかどうかを聞いたほうが有効だと思います。(人間口臭測定器になってもらう訳です) 

その場合、中には非常に臭いに敏感な人もいますので2~3人の意見を聞くようにした方が良いでしょう。

身近な人に判定してもらうのが恥ずかしい場合にはコップを2つ用意して、片方のコップに息を吹きかけてから蓋を、もう片方は何もせずに蓋をして、両方のガラスのコップの中の臭いを比較するという方法もあります。
しかし、やはり歯科医院へ行って歯医者さんに診てもらうのが一番確実です。

5. 全身的な病気

全身的な病気が原因で、口臭がきつくなることもあります!

  • 糖尿病   (甘ったるい臭い、アセトン臭)
  • 肥満     (甘ったるい臭い、アセトン臭)
  • 肝・腎不全 (おしっこのような臭い、アンモニア臭)
  • 胃潰瘍   (おしっこのような臭い、アンモニア臭)
  • 胃腸不全  (食べたものがなかなか消化されず、口臭や体臭の原因となる)

アセトン臭やアンモニア臭は独特のため、経験豊富な医師や歯科医師は臭いを嗅いだだけで病気を予測することが出来る場合もあります。
プラークコントロールや唾液の量に気を付けているのに口臭が改善しない場合には、このような全身的な疾患を疑う必要があるかも知れません。
また、アルコールやコーヒー、たばこなども口臭の原因となることがあります。

口臭治療の治療費

  • 保険適用の場合(3割負担) …虫歯や歯周病の治療は、保険で行うことが可能です。
  • 保険外の場合 … 口臭検査、口臭測定、口臭指導

詳しくはご相談下さい



歯周病抗菌治療について

歯周病患者さんの8割くらいは、プラークコントロールや歯石除去といった歯周病の基本治療をしっかり行うことで治癒します。しかし残りの2割の患者さんは通常の治療ではなかなかうまく治癒の方向に向かいません。あなたもその2割に入っているかもしれません。

歯周病は、細菌感染症であるということを覚えておいてください。歯周病を起こす細菌(病原生細菌)がいなければ発症しません。
歯周病の原因である菌を内服薬で退治することができるようになってきました。

服用は3日間、1週間など免疫力や回復力に個人差がありますので、担当医と相談を行ってから処方致します。
抗菌治療は健康保険対象外です。

  料金案内はこちら ≫   

このサイトをご覧になっているあなたもその2割に入っているかもしれません。
その2割の患者さんは、P.g菌、T.f菌、T.d菌、A.a菌が関与している可能性が高いと思われます。

要約すると過去に、歯医者さんで歯周病を治療してもらったにもかかわらず治りが悪いと思われるならば、先にお話しした4菌種に感染しているということです。
これはすごく大事なお話なので心に留めておいてください。だから最初に細菌検査が必要なんです。

重度の歯周病で歯を失った家族(例えば、おじいちゃん、おばあちゃん)がいる場合は、その子そしてお孫さんまで感染が起こってしまっているかもしれませんし、おこる可能性もありますから、注意が必要です。